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曼珠沙華 種族 タイプ 属性 レア コスト HP 攻撃 魔力 防御 素早 パッシブスキル名 パッシブスキル(最大時) 妖怪 魔法 光 ★4 18 1540 779 1802 906 869 光精霊の恩寵【大】 【全】光属性攻撃1.5倍 ★5 25 1711 865 2002 1030 987 光精霊の恩寵【極】 【全】光属性攻撃1.85倍 詳細
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大きな墓碑と比べたら小さな曼珠沙華。 それでも大きく妖しい曼珠沙華。 その花を植えたのは奇妙にも墓の者に近き人物ではなかった。 大きく豪華な作りの家があった。 その家は町外れにあった。 町から近かったが、それは遠く離れていたという。 家に住んでいる人間は一人だった。 少年は一人ぼっちだった。 それが人間だったならば、大層哀れな事だった。 しかしそれは人間ではなかった。 化物は、ずっと一人ぼっちだった。 「問おう、僕は何故人間なのだ。」 それは著しく愚問だった。 それは大きな間違いである。 お前は人間ではないのだ。 お前は悪魔だ。お前は悪魔の使いだ。お前は悪魔のしもべだ。 「そうか、僕は、人間ではなかったか。」 彼は死に際にまたヒトを殺したという。 その顔は酷く歪に笑っていたという。 「なぜお前は人間ではないのだ。」 「なぜお前は生きているんだ。」 「なぜ殺されなくてはならなかったのだ。」 問いたのだから、今度は問われる番だった。 しかし、彼は何も答えやしなかった。 ただ無言でそれらを黙殺したという。 少年は遂に、長く住んでいた家から逃げ出した。 次の目にしたのは、火に包まれた町だったという。 「俺を軽蔑してくれよ。」 「…。」 「俺が恐ろしいだろう。」 「…。」 「俺は人間じゃない!」 「………。」 少年の問いは、決して報われず、答えられることはなかったという。 それから長い時間が経っても、少年はずっと少年だった。 「俺が愛しているのはお前だけだよ。」 「そう、そりゃあどうも。」 こうして、少年は愛という感情を覚えていた。 少年は今まで、愉しみという感情しか知らなかったが。 それは初めての感覚で、大きく少年の心を揺さぶった。 時は、人が支配する時代。 少年が手を下さずとも人は血を流し、人は町を燃やした。 人は血を被り、悪魔どもを崇拝した。 人は国を支配し、奪い取った。 人は力を振りかざし、殺し尽くした。 少年の手の中のヒトさえも、人…によって殺された。 「…俺を軽蔑するかい。」 「………。」 「俺が…恐ろしいかい。」 「………。」 「………そうか。」 返答はなかった。 少年は人という化物を殺し尽くし、最後は天をも殺し尽くし、 殺し尽くし、殺し尽くし、どこまでも、どこまでも殺し尽くした。 生きる者はいなくなったという。 しかし、ついに、少年が憎しみという感情を知ることは最期までなかったという。 どこかの昔話さね。 「……昔の女かい?」 少女の声からは、若干憤りの感情が感じられた。気がした。 しかし俺は正直に答える。 「誰だか忘れてしまったな。困った。」 昔の事なんてどうでもいい。 俺は余りに少女の顔が人間らしかったので、 「はっは」 人間らしく笑ってみた。 「白々しい奴だね。仮にも私は妻なんだが。」 白々しい、と。 「なぁホトちゃん。一つ聞いて良いかな?」 「なんだアーク、改まって。気色悪い。」 「君は俺のことを恐いと、感じたことはあるかい?」 「ふふ、気色悪い奴とは、今も思っているが。私がお前に恐怖など感じるわけない。」 胸を張って、答えられた。 そうだな。当たり前の返事だ。 少女は突拍子も無い俺の言葉に、なぜだか疑問符を抱かない。 「昔の女のこと、本当に覚えてないみたいだな。」 少女がくつくつ笑いながらそう言った。 「…どうしてそう思うんだよ?」 「そんな女のこと、私は知らないが、お前のことなら知っているぞ。」 俺の問いはいつも報われて、答えは必ず返ってくる。 当然のことだが、何故だか慣れず。 「…いこっかな。」 「どこへ?」 「散歩。じゃあまたね。」 「本当、突拍子も無いやつだね。」 そんな少女は「まったく下らん」と少年を一蹴するように、踵を返した。 少年にとって、見覚えのある家に住むその少女は、綺麗に整った中庭でくつろぎ始めた。 もう少年など眼中にないと言わんばかりだ。 しかし少年は、恐らく最後までその事を気に止めない。 『過去は忘れ去られた。』 俺は、綺麗にそう言い包めることにすると、なんとなく散歩道にいた人間を踏み潰した。 曼珠沙華のように地面に咲いた赤い華。 「君は俺を軽蔑するかな?」 ………。
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できる夫は曼珠沙華の館から生きて帰るそうです登場人物できる夫 ジャン=ピエール・ポルナレフ メアリ・クラリッサ・クリスティ 陽蜂 特殊ルール マップ できる夫は曼珠沙華の館から生きて帰るそうです , , , , , , , i 、 | | / / ノ / ノ 、 、 ヽ , i l,-、ヘ /⌒、 / / / ) , ヾ`、\ヽ | /二ヽトiノ''シヽノ ノ ノ ノ , ヾヾヾ \rヘ{/之ト l l 、ヽZ彡-'''" / ノ ヽ \ニ二{ヽヾ {ヽヽl l ノ入ミ三三二ン_ノ \、_ヽニニ=彡トェ o'/ヽン二フ___,,..ノ 'ー' ヽ| |ヽ_ノ 、_)''- ..___,. _______ | | / \ | | / \ | | / . .\ | | / \ | | .| ´ ̄` 、 , ´ ̄ l | | | . ( ( ). | | | \ ´ . / \ - ─‐‐- / /ヽ イ\ / \.▼――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――▼. 【紅い】 できる夫は曼珠沙華の館から生きて帰るようです 【運命】.▲――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――▲ ※ 当スレはホラー風味安価スレです ※ 弟切草、インセインを始めとする様々な作品の影響を受けております ※ 当スレのシステムは、◆o2mcPg4qxU様からお借りしております 登場人物 できる夫 …交通事故を起こした乗用車の中にいた霊能探偵。失踪しおそらく死亡した少年の捜索に訪れた。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:できる夫┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【メインクラス】:プレイヤー 【サブクラス】:オカルティック┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━┫ 【幸運】:08 【戦闘】:06+2 【霊能】:08 【対人】:07 【耐性】:09┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━┳━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┫ 【負傷度】 □ □ □ □ □ 【狂気度】 ■ □ □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ __ ,..-''"´ `"''-、 /-――- -―\ / _ _ .', ,' イ )` イ )` ', l `¨¨´ 、 `¨¨´ l 交通事故を起こした自動車の中にいた青年です l l '., ――― ./ 事故のショックでしょうか、個人的な記憶の幾つかを欠損しているようです ヽ、 __ / r''"´ /´| _,,..-''´ヽ 所持品は、ありません __| / ヽ、 | 〈.、__ _,,..-‐''"´ |\./, | | /-ヽ、`''-..,,_ |ヽ | __ '., \. .l/ | <_ .| | ヽ  ̄/ '., \,' ', .| .| | ヽ \ ヽ ', | .| | ヽ \ ヽ ', | | | l \ | | l .| | | \| | ,' |├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ◎既”死”感/プレイヤースキル 使用回数:1回 幻覚という形で、この館で起きたことがフラッシュバックする 任意の判定の際に振り直しをすることができる シナリオ中1回のみ ○エクソシズム このキャラクターは霊的な存在との戦闘、或いは霊的な存在への対処知識の判定に、 +10%のボーナスを持つ。 ◇カウンセリング/固有スキル 使用回数:1回 このキャラクターはシナリオ1度まで、他のキャラクターの狂気度を好きなタイミングで2点回復する事ができる。 また、このキャラクターと特別な関係になった相手への回復は4点となる。├───────────────────────────────────────┤ 【道具/武器】 模造品のハルバード 合金製?思ったよりは頑丈でバール代わりにはなる(戦闘値+2/上限11)├───────────────────────────────────────┤ 【解説】 幼い頃から霊感を持ち、現実に適応できなかった青年。自分と同じように現実から脱落する 人間の相談にのるうちに、相手の弱みを利用することを覚えたが、師匠に出会い更生。 様々な厄介事を請け負う便利屋をやっている。 行方不明になった少年の捜索依頼を通じて、事件の中心である洋館を見つけ出した。├───────────────────────────────────────┤ 【秘密】 実は悪霊に乗っ取られたやる夫により、致命傷を負い、??? だがこの地に眠る小神の奇跡でその魂は瀕死の肉体に宿り、かろうじて活動している。 もしこの館の霊と神を解放できたならば、生還することができるだろう…┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ジャン=ピエール・ポルナレフ …フランスのTV局の職員。取材の帰りに道に迷いこの洋館を訪れた。2年前に日本で失踪した妹の敵討が主目的であった。 現在悪霊に憑かれているらしい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:J・P・ポルナレフ┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【メインクラス】: タフガイ 【サブクラス】: タフガイ┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━┫ 【幸運】:06 【戦闘】:11 【霊能】:03 【対人】:03 【耐性】:08┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━┳━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┫ 【負傷度】 □ □ □ □ □ 【狂気度】 □ □ □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ト、 ∨│ 、 / l }彡'/// |\/ ′ ヽ / { l彡'7/ | V ./\__ l ,ィ=─ 、 )j彡/ } N{ i、_ ̄≧=ー、__人__,ノ __ ヾ{ j // / トl! ,ィ 下リ ̄ノ r'_frリ`ヽ l// / とある番組の制作スタッフです. lV / ^´ ̄ ̄ { /⌒ヽ }  ゙゙̄^´ヽ |/ /. ト! { V | V } ! / 彼の所属する会社の. |,! ヽ ヽ--- ⌒ヽ ノ レ' ,.-- ミハ | ___ =-── , ,′j/ 撮影の下見に高原を訪れました / /ヽ ヾ! l /ー ‐_ 二二ノ ′ /-、 , /ハ. | l  ̄ ̄ ___ ,. ! / ハ 会話に問題はありませんが、読解はかなり怪しいようです { { i (ヽ| | ー'´ ̄  ̄ l /⌒ヽ} ./⌒ヽ 人 \__}│ l i /ヽ`ソ/ / j__\ \n_八 , '"´ ̄ ゙ヽ __,ノ /// //  ̄\ ⌒ヽ,ノノi ヽー一' ト- ' /__,ノ/八___,ノヽ \ ※できる夫以外のメインキャラクターは、 ┌┤/ / \/ | /(__,ノl l{ // \ \ クラス変更ができません | l {| ヽ j/ /人{lN /`ヽ \ ‐、 ) アイテムの持ち越しもできません | |lリ \_ _ _ _ _ _ _ / // / _( \ -、 ソ 前回の記憶は保持している場合と l/ ,.-- 、 ヽ i ∧ l / \ ヽ }- ´/ 保持していない場合があります / / \__ } | / ∧ \ -、 / /├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ◎ファイター 戦闘時、物理的な敵との戦闘において+20%の勝率補正を得る。 また、その判定を1度だけ振り直せる。 ○ファイター 戦闘時、物理的な敵との戦闘において+10%の勝率補正を得る。合計+30%。 ◇騎士道/固有スキル 自分より戦闘値が低い仲間とともに戦闘する時、自分がメインに配置されている場合 +10%有利な補正を得る。├───────────────────────────────────────┤ 【解説】 かつては妖精や幽霊を見ることができたが、幽霊に怯える自分は騎士らしくないと、 それから逃れるように格闘技に打ち込んできた。 フランスのTV局の職員で、日本には特集番組の下見に来ている。 目的地の温泉宿からの帰り道で迷った挙句、この洋館に辿り着き、不思議な魅力を感じている。├───────────────────────────────────────┤ 【秘密】 実は妹が日本で殺害され、その犯人に復讐を遂げた帰りである。 今でも幽霊を見る力があり、自分が殺害した相手の幽霊に怯え、道を彷徨っていた。 この秘密が明かされる条件(好感度が高い+写真A、Bを見つける)を満たすと 正気をそれぞれ3つ失う 正気度を一旦3以上失った後日記帳を見つけた時または正気度を5点失うとエネミーになる。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ メアリ・クラリッサ・クリスティ …イギリスからの留学生。古い宗教の研究に廃村を訪れ、道に迷ってこの洋館に辿り着いた。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:メアリ・クラリッサ・クリスティ┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【メインクラス】: ヒロイン 【サブクラス】: ルナティック┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━┫ 【幸運】:08 【戦闘】:04 【霊能】:06 【対人】:08 【耐性】:05┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━┳━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┫ 【負傷度】 □ □ □ □ □ 【狂気度】 ■ □ □ □ □ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ . -‐ ‐- . _ " ` 、 /' / / ヽ ヽ / , ′ / , / } ', / / '/ / ,/ / .' リ ! l .ハ / .' / /'/ / // / / l l ! !. .' { ' イ'/l 'l '/ '/ / /j /!; ,! ; .! l. .' l ; /_| ',,| /|l' '/ ,〃 /_// リ|′/i l . .! ゙、 {´ |{ !{ |l '/'//イ /__/.′^| /| | ! ゙! l 、、ィ≡ミ、/ / {'ィ=≡ミ、 ! イ' l! l. l |Λ` '′ /'/' l | l .l Λ'"" 、 '""/ | ! ! l l∧ _ /l l| 'l l . | l l \ ` ‐ ´ ..イ ! l|/ |. l . . | l | l | `i... . イ l l |' !. l l l| l 「¨¨≧≦.-‐'¬!_ ! | l l _ ! l l| ̄`¬=;、_V ィ''´´;;;l l l_ l. /. . . 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',l l l l '. .; ',. ! //l !、. . . . .. . .i. , / 〉ヾ .! 〉、 ゙、. .7\ . .', ! !'. .;. イ ', ゙、//',' l `、. . . . . .} .l ////.'. . . 、` . l / / 、 ヾ | \∨ィ" l ! ∨イリi ! リ ニ二├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ◎救急箱 このキャラクターはシナリオ3度まで、他のキャラクターの負傷/疲労を2点回復する事ができる。 ○紙一重の天才 このキャラクターは耐性判定以外の全ての判定に参加する時、+5%の補正を得る。 ◇???/固有スキル このキャラクターは戦闘値を用いる以外の全ての判定に参加する時、+5%の補正を得る。├───────────────────────────────────────┤ 【解説】 イギリスからの留学生で美しい才女として大学でも人気が高い。 未知の体験に対する渇望が強く、世界の輝きを賞賛しながらも、満たされない思いを抱えている。 日本の歴史に埋もれた信仰を調査しにこの土地を訪れ、道に迷った挙句洋館に辿り着いた。├───────────────────────────────────────┤ 【秘密】 この世のものではない何かの声を聞くことができる。 ???┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 陽蜂 …新興宗教団体の教主の娘で拝み屋。呪いの人形の対応に苦慮していたができる夫により救われる。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:陽蜂┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【メインクラス】: オカルティック 【サブクラス】:クリミナル┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━┫ 【幸運】:04 【戦闘】:07 【霊能】:09 【対人】:03 【耐性】:09┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━┳━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┫ 【負傷度】 ■ ■ □ □ □ 【狂気度】 □ □ □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫|ミ|>ン /. / ', 八 | / ハ ヽ / / |_/ / /',¨ \| >|| ハ ` | / / /. / / | i ハ≦ ハ 丶 /~ ̄ / ̄ ̄/ / / ></ / ', | i ハミ ハ ヽ / / / / >< ハ | | | i リ / ミ| ハ ヽ / /  ̄ /. | { ,' / /|/ ̄ ミハ ハ ヾ /__/ イ .| / / /___ ミハ ハ ヽ  ̄ __ ト | | | / ノ 禾云弌 ├‐v ハヽ ヽ / / | ハ || てハイ/ 込ツ イ 〆ハ ハ ヽ ヽ / / | / ハ|ハ込ソ , イ ハ ハ ヽ ヽ / / / /.ハ r ヽ イ / ハ . | ヽ ヽ /^| /ヽ / / / ‘ ノ イ|/_== ̄ハ |ミ, ヽ y ,' / ,' _==_____ > ‐ .イ Y ミハ ,斗=三| ヾ .|ヽ, y ,' / / ./.)ノミ/ 三二==y=T / |ミ| /三==〈 .| | y i ./ / ./ イミ/ ===‐v三ミ/`ヽ イ行√_√ イ 气 | /~=V三|斗=/`ヽ| ∧ソ y // /ン.) || |Yイミミ,〈 /イ三二/ | | /  ̄=>〈ミ=| ′ ′/イ イ | ニ〉 \\|__/イ彡彡イ〉 | .| ./ > | ‘, ./ > ミ /陽|彡彡 ~=_三ニ| /≠= __ 斗==.ハ / ミ∨三三ニ/ 蜂彡イ /~=| ./==イ< ゝ _/ ~ ̄ ̄~|二二ニV .Vニ二二二二二/ |/. >== _ ~三 ̄├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ◎マジックアイテム このキャラクターは霊的な加護を持つ品を持ち歩いている。 シナリオ開始時、【霊能値+3する装備】を2つ携行。 ただしそのアイテムで強化できる霊能値は自身のステータス上限まで。 つまり、仲間に渡すことで最大で自分と同値まで霊能値を強化できる。 ○アウトロー このキャラクターはシナリオ開始時、【2点分の物資】を持っている。 ◇束縛の人形/固有スキル このキャラクターは特殊なアイテム/人形を持っており、それを使用することで 戦闘/霊能に振り直しが可能。 ただしこのアイテムがあるかぎり、恐怖耐性には-10%の不利な補正を受ける。 このペナルティは呪いが祓われるまで継続する。├───────────────────────────────────────┤ 【解説】 新興宗教団体の教主の娘にしてプロの拝み屋。 行方不明の女性を捜索しに来たが、明らかに怪しい雰囲気の洋館に出くわし警戒している。├───────────────────────────────────────┤ 【秘密】 実は教団に持ち込まれた呪いの人形を封印する場所を探している。 悪夢を通じてこの場所で狂人が殺人事件を繰り返していたことは大体予想がついており、 ← 安価設定 呪いのアイテムを封じるキーになると考えた。 霊を吸い取り、その場所に束縛する効果があるが、霊の影響力を断つことはできない 欠陥品である。場所を破壊すれば一緒に例も成仏させられるのだが、その欠陥は祓われた。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 特殊ルール ホラーゲーム基本ルールを参照 マップ 2F┏━━━━━┓ .┏━━━━━┓┃ .┃ .┃ .┃┃...客間1 ..┃ .┃ .寝室1 . ┃┃ .┃ .┃ .┃┃ .┃ .┃ .┃┣━━━━━┫ .┣━━━━━┫┃ .┃ .┃ .┃┃...客間2 ..┃ .┃ .寝室2 . ┃┃ .┃ .┃ .┃┃ .┃ .┃ .┃┗━━━━━┛ .┗━━━━━┛東2階A 寝室1 厳重に鍵がかかっているようだB 寝室2 たくさんの人形で一杯の子供部屋だ…あれなぜだろう、みんなが俺を見つめている気がする西2階C 客間1 ホコリ等がなく、比較的きれいな様子だ。誰かが使っているのかもしれない…D 客間2 薄汚れた服や鞄が山積みになっている(殺人鬼の犠牲者の遺品が残されている)1F┏━━━━━┳━━∥━━┳━━━━━┓┃ .┃ .┃ .┃┃ .食堂 .┃ ...玄関 ..┃ ..遊技場 . .┃┃ .┃ ...ホール .┃ .┃┃ .┃ .┃ .┃┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫┃ .┃ .┃ .┃┃ .台所 .┃ .┃ ..図書室 . .┃┃ .┃ .┃ .┃┃ .┃ .┃ .┃┗━━━━━┛ .┗━━━━━┛ ┏━━━━━┓ .┃ .┃ .┃ ..離れ ...┃ .┃ .┃ .┃ .┃ .┗━━━━━┛A 食堂 缶詰、ペットボトル、生ごみなどがたまっている →幸運+10%/お風呂場への入口を発見…【お風呂】フラグが成立していればお風呂に入れるB 台所 自動的に半地下のボイラー室を発見 →探索すると、ガソリン+発電機、重油+ボイラーを発見する →【明かり】フラグオン、【お風呂】フラグオンC 遊戯場 鎧騎士が襲ってくる →一度勝利すれば、そのシナリオ中は動き出さないD 図書室 幸運+0%/殺人鬼の調査資料、背景となる事件の資料が隠されている →【明かり】フラグが立っていれば、地下書斎への入り口が発見できるE 玄関ホール 東1階、東2階、西1階、西2階につながる 時間を過ごす選択肢を選ぶたびに、NPCと遭遇できる →一人で居るときのみ、幻覚を見て狂気判定-10%(NPCは自動的に失敗する)E 離れ ???BF ┏━━━━━┓ ┃ .┃ ┃ 物置1 . ┃ ┃ .┃ ┃ .┃┏━━━━━┓ .┣━━.S.━━┫┃ .┃ .┃ .┃┃ 物置2 . ┣━━━━━S 地下 ..=図書室へ┃ .┃ .┃...書斎 ..┃┃ .┃ .┃ .┃┗━━━━━┛ .┗━━┳━━┛ ┃ ┃ ┏━━┻━━┓ .┃ .┃ .┃...離れ地下 .=地上へ .┃ .┃ .┃ .┃ .┗━━━━━┛A 物置1 古ぼけたベッド、真新しい血のシミが残っている。また奥の処置台にはミイラ化した何かが・・・B 物置2 薬だなや標本がいっぱいだ…むせ返るような悪臭が漂っている ボイラー室との通路が塞がれているC 地下書斎 闇医者のカルテ、資料が集められている 古ぼけたベッド、血のシミの残る処置台が残っている。かつての診察室のあとのようだ…
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このページはこちらに移転しました 曼珠沙華 作詞/無楽 いつか一人で歩く道 道の両側咲く華に あの子来たなら教えてと 己が血潮を与えて咲かす 色の由縁を君知れば 一人歩くはさびしかろ 僕の赤にて道飾る 君が来る日を儚んで 僕を忘れて幸せに あとでゆっくりおいでとは 泣いてすがれる君にいう 事ができずに去ったから 嘆き悔やんで華に乞う せめて僕来た長い道 朱色おおって隠し染め あの子来る道わからぬように 僕の背中を追えぬよに どうか思い出死なぬよに
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洗濯をしていると、シグナルの古ーいローブから一枚の紙切れが落ちて来た。 それは写真だった。 随分古い写真で、かなりボロボロだった。 シグナルと、シルバーブロンドの少女が写っている。 裏を返すと、見慣れない筆跡で『私はカノン。アナタの友達。忘れないでね』と書いてあり、その下にシグナルの筆跡で『忘れない』と書かれていた。 「…カノン…?」 聞きなれない名前だった。 すると不意に目の前が真っ暗になった。 それはまだ彼がシグナルと呼ばれていなかった頃のお話。 <曼珠沙華の男> 彼はフラフラと通りを歩いていた。 歳は17くらいだろうか?髪もローブも赤く、肌だけが抜けるように白かった。背には矢立と弓矢が見えるが、他に所持品は見当たらない。 カノンは彼を通りで見かけ、不意に道端で見かける曼珠沙華の花を思い出していた。 かなりの美形だが見かけない顔だ。…旅人だろうか? 男は覚束ない足取りで通りを歩く。見ていて危なっかしい。 たまり兼ねてカノンが声を掛けようとすると男は不意に地面に倒れた。 「…え?」 カノンは慌てて男に駆け寄った。 彼は、酷い熱だった。 『………』 彼は目を覚ました。 揺れる電灯と木目調の天井…どうやら屋内のようだった。 『………』 ゆっくりと体を起こして辺りを見回す。 『…敵…無し…』 周囲を確認し終え、彼は再び天井を見た。 と、その時、部屋の奥の扉が開き、ひとりの少女が入ってきた。 ふわふわのシルバーブロンドのショートヘアに淡い空色の服と若葉色のスカートを着用している。 「あ、気が付いた?」 少女は微笑んだ。 「私はカノン。あなた、そこの通りにいきなり倒れたのよ?覚えてる?」 少女、カノンに聞かれ、彼は首を横に振った。 彼の記憶回路というものは、驚くほど曖昧になっていたからだ。 「そっか」 カノンは短く言ってトレイをサイドテーブルに置いた。 「あなた、名前は?」 そして彼にこう言った。 『私は…ドゥネス…。全ての哀しみを統べる者…』 彼は途切れ途切れにこう答える。 「ドゥネス?変わった名前ね」 カノンは笑ってトレイを再び持ち上げた。 「はい、これ、ウチのパン屋のパン。…売れ残りだけど。とにかく、よかったら食べてみて」 『………』 ドゥネスは無言で頷いた。無口な人だな、とカノンは思い、踵を返す。 『………』 ドゥネスは窓の外を眺めていた。 ふわりと闇が浮かぶ。 ふわりと闇が消える。 『…見ぃつけた…』 彼は、笑った。 「えっとね、そこの花屋さんが私のお気に入りなんだけど。あ、夏になるとね、岬に鳥達が集まって…」 翌日、カノンはドゥネスの手を引きながら、町を案内していた。 「それでさ、あっちに行くと灯台が…ってドゥネス、聞いてる?」 『…聞いてる』 「…じゃあ相槌くらい打ってよ」 『…あいづち…?』 「そうそう。無反応だと私だけが喋ってるみたいじゃない」 カノンはわざとらしくぶぅっと膨れた。 『………?』 ドゥネスは首を捻った。不思議な男だったが、カノンはどうにも、この男が気に入っていた。 「ね、ドゥネスは旅人でしょ?今まで行ってきた場所の話とか聞かせてよ?」 『…今まで…行ってきた場所…?』 ドゥネスは首を捻った。 「そうそう。ね、どんなとこに行ったの?」 『………』 ドゥネスは空を見上げた。 そして程なくして 『分からない』 と答えた。 「何よそれぇ!」 カノンは笑いながら言った。 その時だ。 ザザッと二人の周りを闇色の魔物たちが取り囲んだ。 「な…なに!?いきなり…!?」 『………』 ドゥネスは平然としている。 『これはこれはドゥネス殿…探しましたよ…』 魔物の一体が口を開いた。 『我が主…堕邪様が御呼びです。ご同行願いますかな?』 『………』 ドゥネスは弓を構えた。 『成る程、来る意思はない…と?』 『………』 ドゥネスは答えない。 「ど…ドゥネス!何なのよあいつら…知り合い!?ってかダージャって何!?」 『…おや、ドゥネス殿の知り合いですかな?我々は彼にのみ用があるのですが…』 魔物はカノンを見ていった。 「ドゥネス、知り合い?」 『…知らん』 ドゥネスは短く答えた。魔物は彼を見て 『…ふむ…主のかけた呪いは健在のようですな…しかし我々の命令に従わぬとは…あの光の女の仕業ですかな?』 と呟いた。 「の…呪い!?」 カノンはドゥネスにしがみつきながら言った。 『然様、呪いです。ドゥネス殿には「魂」がないと申し上げますか…哀しみ以外の感情を破壊したと申し上げますか…』 魔物は腕を組んだ。 『とにかく、彼は自我に乏しい男なのですよ。記憶もほとんど保てませんしね』 「…あ、そっか…それで今までの旅の話とか…」 カノンはそう呟いてから魔物に叫んだ。 「ね!あんた達はドゥネスをどうするつもりなの!?」 『我が主、堕邪様の躯として…捧げるのです』 カノンには、魔物の言葉の意味がサッパリ分からなかった、が、彼らにドゥネスを連れて行かれるということは、ドゥネスが『捧げられる』ということは分かった。 「ドゥネス、行っちゃ駄目だよ?」 カノンはドゥネスを見上げて言った。 『…お前は…誰だ…?』 ドゥネスは短く言った。 「私はカノン。通りのパン屋の看板娘よ。あとでパンご馳走してあげる」 カノンはドゥネスの手を引いた。 「ほら、逃げよ」 『…敵…殲滅する』 ドゥネスは弓矢を具現化し、放った。 『終焉の破壊弓(アルティメイト・ブロークン・アロー)』 弓矢は魔物を貫き、滅した。 「…凄っ…って言ってる場合じゃなかった。逃げるわよ!」 カノンは四の五も言わせぬまま、ドゥネスの手を引いて、街道を走った。 「…ったく…なんなのよアイツら…」 なんとか魔物を振り切り、カノンとドゥネスはパン屋に戻ってきていた。 『…知らん』 ドゥネスは短く答えて壁にもたれかかったまま、床に座った。 『…お前は誰だ?…敵か?』 そしてカノンを見上げてこんなことを言う。 「私はカノン!まったく…自己紹介するのこれで3度目よ?」 彼女は苦笑した。 「よし、分かったわ。ちょっとドゥネスこっち来なさい」 『…何故私の名を…』 「アンタ一回名乗ったでしょ!」 カノンはぐいぐいとドゥネスの手を引っ張り、椅子に座らせた。 「ほら、ここ座って!」 『………』 ドゥネスは黙って座る。 カノンはカメラをセットし、ドゥネスの隣に座った。 「ほら、あそこの丸いところ見て、ジッとして」 『………』 カシャリと短い音がした。 「よし…あ、ドゥネス。もう動いていいわよ」 『…お前は…誰だ…?何故…私の名を知っている…?』 ドゥネスは赤い瞳でカノンを見た。 「うん、実にいい質問ね」 カノンはポラロイドカメラから出てきた写真を拾い上げてドゥネスに見せながら言った。 「私はカノン。アナタの友達よ、忘れないでね」 『…カノン…。…ともだち…?』 ドゥネスがその言葉を反芻する。 「うん、そうそう」 そう言ってカノンは写真の裏に『私はカノン。アナタの友達。忘れないでね』を書いてドゥネスに渡した。 「ほら、これ持ってて。そしたら忘れないでしょ?」 『…カノン…』 「そうそう、カノン。宜しくね、ドゥネス」 そう言ってカノンは立ち上がった。 「パンでも食べる?」 『………』 ドゥネスは黙って頷いた。 「えっとね、そっちが広場で、あそこが本屋さん」 翌日、再びカノンはドゥネスに町を案内していた。 『………』 彼は周りをキョロキョロと見回しながら、カノンの声を聞いていた。 「………」 カノンは整ったドゥネスの顔を見上げた。 笑ったらさぞ美しいだろうが、彼はまったく笑わなかった。 魔物が言うには、彼には「哀しみ」以外の感情というものが無いらしい。 哀しみにまみれると、人は感情表現ができなくなると、何かの本に書いてあった。 「ドゥネス…可哀相よね…そう考えると…」 『…カノン…何か言ったか…?』 「ううん。なんにも」 カノンは笑った。 その夜、本を読んでいたカノンの隣でドゥネスはぼんやりとしていた。 「…ね、ドゥネス。本当に今までのこととか覚えてないの?」 『………』 ドゥネスは答えない。 「…私…もっとアナタの話が聞きたいのに…」 カノンはそう言って本に目を戻した。 「…まぁ…無茶な話よね…」 そして自嘲気味に彼女は笑った。 が。 『…マライカ…堕邪から逃げろと言って、消えた』 ドゥネスが短く言った。 「…え?」 カノンはドゥネスを見た。 「…マライカ…って誰?」 『…光の…女…大切な…ともだち…』 ドゥネスは搾り出すように言う。 『…マライカ…冷たくなった…。冷たく白く小さくなったから埋めた…埋めたのにマライカは言った。闇の向こうから光を出して…マライカは…マライカは「逃げて」と言った…』 「………。だから…ずっと逃げてるの?」 ドゥネスは黙って頷いた。 『…森を越えて…海を渡り…山の向こう、峠の彼方…俺は…逃げて逃げて…逃げた…』 「…『俺』…?」 カノンは首を捻った。 ドゥネスの普段の一人称は『私』だ。 ひょっとして昔は『俺』だったのだろうか?魂を壊されてしまったから、全てが変わってしまったのだろうか? 『カノン…?』 ドゥネスが不思議そうな顔で彼女を見た? 「ん?どしたの?」 『…何を…泣いている…?』 「…へ?」 カノンは自分の頬をさすった。 「な…泣いてなんか…」 生暖かいものに触れた。涙だ。 「…あっ…本当だ…」 『………』 ドゥネスはその白く細い手を伸ばし、カノンの涙を拭った。 『…哀しければ泣けばいい。…私はもう涙も枯れてしまった…』 「…ううん。私はね、きっとアナタの代わりに泣いてるのよ」 『…私の…代わりに…?』 「うん」 カノンは笑ってドゥネスの体に腕を回し、彼を抱きしめた。 「アナタの魂が戻るまで…私が代わりに泣いて…笑ってあげるから…」 『…カノン』 ドゥネスも、その体を抱きしめた。 その翌日の話だった。 『ドゥネス殿、これが何か分かりますかな?』 魔物が抱えていたのは、カノンだった。 「ちょっと配達行って来るね」 彼女は焼きたてのパンを抱え、笑顔でパン屋を出て行った。 …なのに…。 『…カノン…』 ドゥネスは彼女を見上げた。 魔物の爪に全身の至る所を貫かれた彼女は、口の端から血を垂らし、空虚な視線を宙に浮かばせながら魔物の手中に居た。 『カノン!!!』 ドゥネスは叫んだ。 『おやおや、アナタが他人の名前を覚えているとは…珍しい…。そんなにこの女が大切なのですか?』 『貴様は…誰だ…!?』 『私は堕邪様の下僕…アナタが逃げ続ける限り、アナタが関わる人間は皆こうなるのですよ』 魔物はそう言ってカノンを放り投げた。 彼女の体は無抵抗のまま地面を滑り、ドゥネスの足元までやってきた。 『…カノン…。…カノンッ!』 ドゥネスが呼びかけても、彼女は答えない。 『…ぅあっ…』 ドゥネスの赤い瞳から、涙が溢れた。 まただ。 またおれはたいせつなひとをなくした。 『わあぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!』 ドゥネスは凄まじい勢いで魔力を放出しながら、魔物を睨んだ。 『…貴様…貴様ァ!!!』 ドゥネスは弓を構えた。 『おやおや…感情の無いはずのアナタが…』 魔物もまた、刃のような爪を構える。 『これもまた一興…力ずくで堕邪様の元へお連れ致しましょうか…』 『…黙れッ!』 ドゥネスは闇の弓矢を放った。 魔物も爪で辺りを切り裂く。 『貴様がッ…!貴様がカノンをッ…!!!』 『ドゥネス殿、怒りで力にブレが生じておりますよ。やはり感情は不要なもの…』 『黙れ!カノンは…カノンは言った!「しばらくは私がアナタの魂になる」と…!この半身をもがれたような痛み!貴様が…貴様がカノンを奪ったからだッ!!!俺の…俺の魂を奪ったからだッ!!!』 ドゥネスは矢を乱射する。 町を巻き込みながら、ドゥネスと魔物は戦いを続ける。 戦いは3日3晩続き、やがてドゥネスは魔物の首を刎ねた。 戦いが終わる頃には、町はもう無くなっていた。 そこには巻き込まれた人々の亡骸と、瓦礫の山しかなかった。 『…カノン…』 ドゥネスはカノンの亡骸を抱きかかえた。 すでに熱はなく、すっかり冷えてしまったその体を抱えた。 ザーザーと雨が降ってくる。 ドゥネスの懐から写真が落ちた。 写真の向こうのカノンは笑っていた。 『…カノン…この雨は…お前の涙か…?俺の代わりに…泣いてくれているのか…?』 ドゥネスは空を見上げた。雨はなおも降りしきる。 彼は写真を拾い上げた。 裏を返すと『私はカノン。アナタの友達。忘れないでね』と書かれている。 ドゥネスは瓦礫の山からペンを探し出し、その写真の下に『忘れない』と書いた。 『…カノン…』 ドゥネスは再び彼女の体を抱えた。 その体から、ふわりと光る玉が抜ける。 きっと彼女の魂だ。 光の玉はふわりと浮かび、空へと舞い上がった。 『………』 やがてドゥネスは亡骸を抱えて立ち上がり、それを森の入口に埋めて塚を立てた。 作業が終わる頃には、すでに雨は上がっていた。 『………』 ドゥネスは何事もなかったかのようにそこを後にした。 彼の記憶回路は曖昧になっている。 すでにカノンのことなど、彼の記憶にはなかった。 ただ、彼はたまに写真を見て、フと彼女を思い出していた。 その写真の向こうの笑顔を、思い出していた。 だがそれも、長続きはしない刹那のモノだった。 ドゥネスは一人で旅を続けた。 平地を越え、空を飛び、堕邪から逃げ続けた。 そして彼はある日、森で一夜を明かしていた。 そんな中一人の男に声をかけられた。 『何を、泣いている?』 『…泣く…?私が…?』 ドゥネスは顔を上げて男を見た。 『あぁ、一人でこのような所にいるのも珍しいが…何故泣いているのだ?』 『…涙など…枯れたかと思っていたが…』 ドゥネスが頬をさすると、確かにそこには涙が流れていた。 『…何か…哀しいことでもあったのか?』 『…分からぬ…』 『…ふむ…』 男はローブの裾からタロットカードを出した。 『………。ふむ…御主はおそらく…大切な者を亡くしたのだろう』 『…大切な者…?』 『と、私の札は示している』 男はカードを裾にしまった。 『私の名はたか…リベットだ。リベット』 そう言って男…リベットはドゥネスを見た。 『御主の名はなんと言う?』 『私の名はドゥネス…全ての哀しみを統べる者…』 ドゥネスは短く言った。 その日から、ドゥネスとリベットは旅をすることになった。 やがて二人はゼロに出会い、そしてゼロは狂い、感情が戻りかけたドゥネスは再びその魂を破壊されることとなる。 それから幾年月が流れ… 『貴様…戦闘狂か?』 「違う、戦いは大嫌いだ」 やがて俺達は出会ったんだ…。 はたと気付くと、俺は例の写真を持ったまま、竿の前で固まっていた。 「…なんだったんだ…今の…」 …シグナルの…記憶…なのかな? とりあえず俺は写真をローブのポケットに戻した。 晴天の空の下で、赤いローブはゆらゆらと揺れていた。 <FIN> シグナルの過去話。 ひたすら暗くて重い話。
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曼珠沙華 種族 タイプ 属性 レア コスト HP 攻撃 魔力 防御 素早 パッシブスキル名 パッシブスキル(最大時) 妖怪 魔法 光 ★4 18 1540 779 1802 906 869 光精霊の恩寵【大】 【全】光属性攻撃1.5倍 ★5 25 1711 865 2002 1030 987 光精霊の恩寵【極】 【全】光属性攻撃1.85倍 詳細 進化素材 曼珠の魂×3、曼珠の超魂×1、1,000,000G アルビノへの覚醒素材 曼珠の超魂×5、追憶の魂×5、5,000,000G ★4・★5スキル ホーリー 【魔】敵単体に光属性魔法 今日 - 昨日 - 合計 -
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タグ おっとり 曲名ま 歌 CANDY 作詞 CANDY 作曲 CANDY 作品 夏神楽OP
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第一回戦修羅界 曼珠沙華深奈 名前 性別 魔人能力 月読茎五 男性 倍にして返してやるぜ…! 曼珠沙華深奈 女性 パラサイトフォース ロダン 男性 アペリティフ 採用する幕間SS なし 本文 ゴツゴツとした地面、黒く不自然に細い不気味な木々が生え 人面のような物が浮き出た大小様々な形のの奇妙な岩がそこらにあり 風と共に砂埃が舞い、奇妙な鳥の鳴き声響くただひたすら殺風景な地獄、修羅界 ここに二人の魔人が対峙していた 一人は危険な眼差しをギラつかせた この地獄が実に良く似合う男、月読茎五 もう一人はおおよそこの地には相応しく無さそうな バラを咥え小奇麗に整った身なりをした長身の男、ロダンである 「てめーが今回の対戦相手の片方って訳か」 月読茎五が拳を鳴らしロダンを 睨みつけながらそう言うと ロダンは口に咥えたバラを手に取り 茎五へと向け、答える 「私の名はロダン、魔人英雄にして孤高のストリートファイターであり、 そして…ファッションデザイナー!人は私を『カンガルー人』と呼ぶ! そして恐らく君が月読茎五だな? 見たところ君は少々無骨ではあるがなかなか腕の立つ格闘家のようだな この大会の初戦で君のような闘士と戦えるとはとても光栄だ」 「かくとうかぁ?そんなもん知らねえな 俺は相手をぶちのめしまくって勝つ、それだけだ …ところでここへ来たときにアバラに妙な違和感と 痛みを感じたんだがよ、ありゃてめーの仕業か?」 「ああ、君への分は成功したという事か フフっならば尚更この戦いを楽しめそうだ」 「やっぱりありゃてめーの能力か、この修羅界とやらの おかげかよく分かんねーが今じゃなんとも無くってはいるけどよ てめーを恨むにゃ充分な痛みだったぜ…!」 茎五は首を鳴らし拳を握り締める ロダンは手にしたバラを離す やがてそのバラが地面に落ちると同時に ロダンは一気に茎五の目前まで一気に前進 茎五は拳をロダンめがけ振り下ろし迎撃 ロダンは拳をガード!すかさず懐に入り込み 茎五の顎に右ストレート!直撃を受けた茎五は よろめきながらもヤクザキックで反撃! ロダン体勢を立て直し再び接近後フック! 茎五殴る!ロダン軽いジャブ!ワンツー! 茎五ロダンをどつく!ロダンアッパー! ロダンボディーブロー!茎五ゲンコツ!茎五回し蹴り! ロダンジャブ!ジャブ!茎五突き上げる!ロダンハメドる! 茎五ぶつ!ロダンパンチ!茎五裏拳!ロダンオーバーハンドブロー! 殴る!蹴る!投げる!殴る!殴る!殴る! 蹴る!殴る!殴る!蹴る!踏む!殴る! ここでロダンがワンツーを叩き込んでからの 必殺コークスクリューブロー『地獄の門』を茎五に決めた!! しかし浅い! 茎五は吹っ飛ぶが致命傷には至らない! ロダンは追い討ちをかけトドメを刺すべくステッピングで 倒れた茎五に接近、しかし茎五は跳ね起きながらロダンに蹴りをかます! 「てめー!!よくもやってくれたなあ…!」 茎五は『地獄の門』の精神エネルギーを吸収し更に 恨みによって力を増幅させる! この戦い、長期戦になるほどロダンが不利か!? ――――――――――トォォ… 「ん?今何か女の声の様なものが聞こえなかったか?」 「三人目か?でも今の俺は、んなもんどうでもいいぜ、 今は憎いてめえを先にぶちのめしてその後三人目もぶっ殺す! さあ、いく……ん?」 戦闘を続行しようとした茎五が言葉詰まらせる。 両者の耳に明らかな異音が聞こえるのだ 二人は戦闘体勢を保ちながらも音のする方向を警戒する ォ ォ ォ ォォォォォク゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛オコ゛ゴゴゴゴグォゴオゴォォオゴゴゴズォログヴァジュ!! 突如紫色の巨大な表面に無数の刃物のような外殻を纏った タイヤのような物体が頭上から飛び出てくる! そう!これはグリードフォースを纏った曼珠沙華深奈なのだ! シンナは茎五とロダンが戦っていた傍にあった小さな丘の陰に 隠れるようにして接近し、そしてその丘を猛スピードで駆け上がり ジャンプ台のようにして跳んだのだ! 「なんだってんだこりゃあ!?紫色のダンゴムシか!?」 「これが三人目、曼珠沙華深奈か…!!」 シンナは猛スピードを維持したままロダン目掛けて直進する! 修羅界での戦いであろうともこの超速轟進殺戮車輪に轢かれれば 魔人ファイターも一撃で御陀仏だ!! 「おおおおぉぉぉおお!」 グラァッツゥウィィイイイン! まるで巨石と巨石をぶつけ合ったような凄まじい音が鳴り響く! ロダンを轢肉にしようとしていたはずのシンナは ロダン腕の肉を僅かに削りながらも彼の横をそのまま通り過ぎる! ロダンは自分が轢かるその寸前にシンナに対して 目にも留まらぬ正確なフックを叩き込みその軌道を逸らしたのだ! 当然表面を刃物のような鋭い外殻で覆われ高速回転前進していた グリードフォースに素手で殴りかかったロダンの腕も無事ではすまない 激痛が走り腕の骨にヒビが入り、人差し指と中指は抉り取られてしまった。 しかしそのダメージは修羅界ではさしたる問題にはならない。 むしろグリードフォースの外殻の一部を破壊された分シンナの方が ダメージは大きいといえる、パラサイトフォースはシンナの体の一部ではないので 修羅界の特性による回復を受けないのだ このシンナの奇襲攻撃は失敗に終わったと言っていいだろう [チィッ!仕方ないわねシンナ、このままそっちへ進路変更するのよ!!] (分かった、プランBってヤツね!) ギギギギィリリリイギリギュリギュリュリリリィ!! シンナは盛大に土埃を巻き上げながらも殆どスピードを殺さずに 一瞬のうちに僅かに方向を変え今度は茎五目掛けて突き進む! 「な、ちょっっ!だあ!!」 茎五は真横へと飛び込み回避を試みる ギャリュギュリュリリブグブチィギッッギャリュギュギュギギギ!! 「っっうっぐぎぅわぁあっはぅあ!!」 ミンチミート!! 茎五の回避は一瞬遅れ右足の脛から先がシンナによって轢き潰される! しかしこれもシンナにとっては有効なダメージを与えたとは言えない 超高速で前進するシンナが一時停止あるいは弧を描いて茎五の元へと戻る頃には 修羅界の特性によって茎五には恐らく先ほどのダメージは残っていないからだ [何やってるのよシンナ!もっとしっかりしなさいよ!!] (まだまだ!勝負はこれからでしょ!!) シンナはグリードフォースから三発の小型ミサイルを同時発射! 茎五に対して追い討ちを試みる、しかし茎五の右足を礫いたのを 確認してからミサイルを発射するまでのコンマ単位の僅かな時間の間 茎五との距離は茎五がミサイルを視認するのに十二分に開いていた (畜生!野郎、あんなもんまで使えるのかっ 右足の回復は間に合わねえ!だがなんとしてでもっ!!) 茎五は両腕を地面に着け左足と同時に力を込め低く跳躍! そのまま前転し近くにあった岩の影へと飛び込む! 殆どバクチに近い行動、ミサイルの威力が 岩を吹き飛ばす程の物であれば茎五も岩と共に粉々だ ヅォガーァン! 僅かに地面が震えるのが感じ取れる。 どうやら岩にミサイルが命中したようだ そして一発のミサイルが茎五の横を通り抜け大きく弧を描く (どうやら威力に関しては大丈夫だったみてえだな だが安心もできねえ、恐らくあっちのミサイルはこのまま大きく旋回しながら こっちに戻ってくるだろうし、ロダンの野郎がこっちを見てやがる もしかしたらまたさっきの技で一気に間合いを詰めて殴ってきやがるかもしれねえ しかし、何より気になるのはあのミサイルだ…三発のうち一つは この岩にぶち当たってもう一発はあそこを飛んでるヤツだとして…残りもう一発は?) 茎五は辺りを見回す、しかしそれらしき物は見当たらない 「っ! 上かァ!!」 茎五の上空からミサイルが接近する! 「うぉぉおおおお!!」 茎五は右手に力を込め上空に突き上げる。 右手拳から気弾が発せられミサイルに命中 ミサイルは空中で爆ぜその破片を撒き散らす 頭上のミサイルの撃墜後、茎五は素早くロダンの方を見て警戒する ロダンは負傷した腕のダメージが既に回復しており 茎五の方を向き、ファイティングポーズを取っている 茎五はそれを確認するとロダンに指差し 一度大きく息を吸った 「オイてめえ!てめーとの決着は後回しだ! 俺はあの横槍野郎を先にぶっ殺す!てめーと戦ってて また横槍を入れられたらかなわねーからな! ヤツをぶっ殺したら!次はてめーだからな!! あの野郎無間地獄の底まで追い詰めてぶっ殺す!」 茎五はそう叫ぶとシンナが走り去った方向へと 猛烈なスピードで走りまるで瞬間移動でもしたかのように 一瞬でロダンの前から消え去った ロダンは茎五の行動に呆気に取られながらも 一瞬、考えを巡らした (さて、どうしたものか 私としてはあのような色物に月読との戦いに横槍を入れられたのは不快ではある。 しかし、だからと言って月読がヤツを仕留めてくれるのを待つか? なんと情け無い、その様なザマではどの道、月読には到底勝てないだろう では二人がかりでヤツを先に倒すか?いくら横槍を入れられたからといって その様な卑怯な手段で戦うのは私のスタイルに反している。 そもそも月読がそれを望むような性質だとは思えない しかしそもそもこの三つ巴の戦いに置いて卑怯とは一体? そして相手が格闘家でない色物だからと戦いを 避けるのは本当に格闘家として正しいのか?私は…) そしてロダンは一瞬で考えるのをやめた 「私は…『カンガルー人』であって『考える人』などではない…今はただ前に進もう」 そう呟くと、ロダンは茎五を追い続けるミサイルが残した 僅かな煙を頼りに二人を追い始めるのであった やがてロダンはミサイルが地面に落ちた形跡を見つけ そのすぐ近くの窪地の底に二人の魔人、シンナと茎五が居るのに気付く 尤もロダンはほんの刹那ではあるがシンナが何者か 分からなかった、シンナは先ほどロダンと茎五に 奇襲を仕掛けた時とは違い紫色のタイヤ状ではなく シースルーのローブを着た少女の姿をしていたのだ ロダンは坂を下り自らも窪地の底へと向かった どうやらシンナと茎五の戦いは今正に決着がつくところだったようだ シンナは既に回復も間に合わずボロ雑巾の様になっており 茎五はシンナにマウントポジションを取っていた 「なんだてめえ後で殺すって言ったのにわざわざ来ちまったのか? まあいい、どうせこいつももう終わっしすぐにてめーも相手してやんよ…!」 ロダンの到着に気付いた茎五は振り向かずに彼に話しかけた 「さあこれで終わりだ、今までの分全部倍にして返してやっぜ…!」 茎五は拳を振り上げ力を込めた と、同時にシンナのローブが突如微かに輝き形を変え始める! 「ぐっなんだ!?うぜェんだよ!!」 茎五は拳を振り下ろす! ローブは変形し不透明になりシンナの身体を包み込む [SLOTH FORCE!!] 茎五の拳が鈍い音を立てる パラサイトフォースの形態移行の方が僅かに早かったのだ。 絶対無敵の形態スロウスフォースである 「なんだ…?涅槃仏?」 「くそっフザケやがって!この!この!クソがぁあ!!」 茎五が馬乗りのまま拳を何度も振り下ろすが シンナには全くダメージがない 「うぉおおおおお!!」 茎五が両手を振り上げ目一杯力を込め振り下ろす!! 茎五の能力によって増幅されたその一撃は 本来であればパラサイトフォースを豆腐の如く貫き シンナをいとも容易く絶命させていただろう しかし絶対無敵のスロウスフォースによって守られている今のシンナには 酸以外の攻撃は一切通用しない、この一撃もただ鈍い音を発し 地面に亀裂を生み出すだけに終わった そしてこの一撃が当たった次の瞬間パラサイトフォースはまたその姿を変える [PRIDE FORCE!!] 一瞬の隙をつき茎五の股の下をすり抜けながら 今度は人型の外骨格風装甲形態プライドフォースへと移行 シンナは素早く立ち上がり体勢を整え茎五から距離をとる 「え、えっと、何だか格闘家としての宿命の対決に茶々入れたり 格闘家相手に使うにはご無体な能力を使ってどうもすみません その、もしかしてこれっおて二人で共闘して私を倒す って展開になったりしてませんか?」 ロダンと茎五は顔を合わせる 「共闘?私は己の力を信じただひたすら前に進むのみだ それが二人を倒す事である以上二人ともが私の敵と言えるな それはともかくキミの服装のセンスはもうちょっとどうにかならないのか? 今は不気味なザリガニの様な服だし、さっきはただ下品なだけのシー…」 「下らねえな…!」 ロダンの言葉を遮って茎五が口を開く 「俺は二人ともギタギタに潰してやんよ 先にてめえからぶっ殺してやろうと思ってたがロダンの野郎が 手を出すってんなら両方まとめて相手してやるぜ…!? ああ、あと俺は格闘家なんかじゃねーよ」 「あ、え、それじゃあお互いにこれは完全に 三つ巴の形…と言うことでいいんですよね…?」 [シンナよ、腰が引けておるぞ、というか完全に敬語になってしまっておるぞ 折角計画通りに進んでいるというのに何をそんなに畏怖しておるのだ 全く情けなや] (し、仕方ないでしょう!アンタだってさっきの パンチの威力くらい分かるでしょ!?中に居る私にも こうツピーンと来たよ!しかも二人ともまだ能力がはっきり分かって無いし!) 二人はシンナの言葉に対して無言で構えを取ってみせる シンナも二人に合わせて構えを取ると恐れのあまり息を呑んだ ほんの僅かな沈黙の後、最初に動きを見せたのは茎五だった 茎五はシンナ目掛けて拳をぶっきらぼうに振り下ろす シンナはそれを左腕でガード! しかし強烈な一撃はガードした左腕のパラサイトフォースを 簡単に破壊!さらにその勢いのままシンナの左腕に 新たな関節を作るかのように折る! シンナは思わず悲痛な声を漏す そこへロダンは茎五との間合いを一気に詰め 攻撃後の隙を突き閃光のワンツーパンチを叩き込む ワン・ツー共にクリーンヒット! 茎五は大きくよろめき、ロダンはそのまま茎五に対して 必殺ブロー『地獄の門』を叩き込む! これも見事に決まる!! 確かな手応え、茎五は吹っ飛びそのまま倒れこむ (やったのか?) ロダンの中に達成感と安堵感が湧き上がる しかし同時にロダンは妙な違和感を覚える 茎五は動かない 何も不思議ではない、あれほど綺麗に『地獄の門』が決まったのだ 茎五程の男であろうと即死してもおかしくはない (しかし何故あれほどまでに綺麗に決まったのだ?) 三つ巴の戦いだったから? 自分の技量の上昇によるもの? いや恐らくは茎五自身の動きが関係する 茎五はあまり防御や回避を行わず ひたすら自分の本能に従うように攻め続ける戦い方ではあったが それでも最初の戦いの時には意識的なのか無意識かは 分からないが茎五は僅かではあるが 防御やけん制攻撃等も行っていた (しかし私がこの窪地で再会してからのあの男は 攻撃の速さや重さは凄まじかったが どこかキレが無かった様に思える… いや、とにかくあの男を倒した今は残った 女の方を倒さなければいけない!) ロダンがシンナの方へと向き直ると シンナは形態移行を行っていた ロダンはシンナの懐に飛び込む (とにかく先ずは一撃でも当てる!) しかしシンナはロダンのステッピングを見越して 予め大きく間合いを取っていたため ロダンが間合いを詰めた頃には既にシンナは 形態移行を完了させ不気味な鳥の姿となっていた ロダンは拳を素早く前に突き出すが シンナの張ったバリアによって 呆気なくはじき返されてしまう やがてシンナは羽ばたきそのまま上空へと飛行し ロダンの位置から約20m程の高さを維持し続ける (くそっ私としたことがなんというザマだ。 今の所向こうから攻撃してくる気配はないが しかしこちらから攻撃できないのではどうしようもない。 一体ヤツの狙いは何だ?とにかく何か策を考えなければ… …考える?何を考えてるんだ私は?私は前に進むしか 能の無い男『カンガルー人』のはず、私は何時から 考えている?いつもなら直にこの結論に辿り着くと いうのに何故今回はこんなにも私は考えているのか …気分が悪い、この状況を例えるなら… まるで出来の悪いワインを飲まされ泥酔したような…) ハゲタカの様にロダンの頭上を飛んでいたシンナは やがてロダンから10m程離れた場所に降り立ち パラサイトフォースを四足獣型の形態へと移行させた ロダンは立ち向かおうとしたが、完全な酩酊状態の彼の動きには 本来の華麗なステップは見る影も無く、よろめきながら シンナの発するエネルギー体による青白い炎に身を包まれやがて灰となった 「いやー急ごしらえの作戦だったけど案外勝てたねー」 [今回は色々とギリギリだったな] 「窪地に誘い込み酩酊ガスで相手を無力化させてから確実にトドメを刺す!」 [ああいう狭い窪地は開放的な見た目に反して安定した足場は少ないから 予め安定した足場の近くにガスを撒いて置けば相手は知らず知らずのうちに吸い込むからな! あと正直酩酊状態が修羅界の特性で治るかどうかも結構な賭けだったが] 「そして月読茎五が来るのが予想よりもずっと早くて怖かった!」 [我等のラストフォースの酩酊ガスがその場に留まるのはせいぜい3分程度 あまり早くに使うとロダンが吸わずにそのまま戦う事になってしまうからな] 「しっかし月読にガスを直接浴びせれたのは良かったけど その後あんな風に力が強くなるとは思わなかったねー」 [きっと暴れ上戸なのだろう、それか能力の一部だったか] 「まあけど戦慄の泉とかいうので見られてるんだったら次の戦いではあんまり 同じような戦法は通用しないんだろうなー」 [シンナよ、日進月歩、日々精進というヤツだ]
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作詞:Nem 作曲:Nem 編曲:Nem 歌:鏡音リン・鏡音レン 翻譯:gousaku 來來 是紅是白 合您心意 還請盡情挑選(*注) 兩不相誤?如此正合我意 咱(*注)啊 最是討厭那憐惜的話語 還有同情的心意 您啊 不必再逢場作戲 請將心中本性 統統暴露殆盡 空中與水面的 雙生之月 今夜可是 分外美麗 來 開始吧 快讓它們放蕩盛開 那紅與白的曼珠沙華 定會將你帶上天堂 暗中交纏的小指 咱(*注)仍是迷惘不已 即便早已決定不再做夢 互相銘刻在後頸 那永遠的誓約之痕 即便‘那一時刻’終將到來 羈絆也絕不消散 空中與水面的 雙生之月 連父母之名 也不曾知曉 請不要哭泣 請快快凛然盛放 紅寶石色的曼珠沙華 眼淚與你並不相稱 還是笑笑吧 在牢籠之外 與他並肩 請你一定要獲得幸福 剩下的事就交給我吧 最後的夜晚 只在今天 讓我倆獨處一室… 將我緊緊擁抱 用力再用力 快讓它動人綻放 讓珍珠色的曼珠沙華 芬芳長留不散 就算相隔千里之遙 心靈也將永遠長伴 你就是我 我便是你 我會永遠永遠愛著你… 這樣一來礙事的人就消失了 想起來補充一下,標題的「紅白曼珠沙歌」,在日文中與「紅白曼珠沙華」同音,都念作「こうはくまんじゅしゃか」。 注 這幾處使用的是吉原特有的廓詞。游郭女子因出身不同,廓詞就是她們為掩飾方言而使用。像是自稱「わっち(譯作咱)」,把「請……」說成「……おくんなんし」,在句尾使用「でありんす」等。檢索「廓詞」、「里詞」、「花魁詞」、「ありんす詞」等都能找到相關資料。還有廓詞轉換的網站可供參考。 另外,在曲中リン自稱是「咱(わっち)」,而レン自稱是普通的男性第一人稱「我(僕)」。 2013-7-1 修改三處 「快讓那繁花放蕩盛開 紅與白的曼珠沙華 會將你帶上天堂」 ↓ 「快讓它們放蕩盛開 那紅與白的曼珠沙華 定會將你帶上天堂」 「快讓那繁花凜然盛放 紅寶石色的曼珠沙華 與眼淚並不相稱 還是笑笑吧」 ↓ 「請快快凛然盛放 紅寶石色的曼珠沙華 眼淚與你並不相稱 還是笑笑吧」 「快讓那繁花動人綻放」 ↓ 「快讓它動人綻放」